事業再構築補助金における採択率の推移
先日、第13回事業再構築補助金の公募が発表されました。
第12回で終了したと思っていた方も多く、かなりのサプライズとなりましたね。
(私もかなりびっくりしました笑)
今回この13回公募に応募を検討している方の中には、前回(第12回)の採択率がどうだったのか気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、第12回事業再構築補助金における全体の採択率や申請枠、業種別の採択傾向を詳しく解説します。
また、不採択時の対応策や再申請に向けたポイントについても触れるので、ぜひ参考にしてください!
第12回事業再構築補助金の採択率
2024年11月8日、事業再構築補助金事務局の公式サイトにて第12回公募の採択結果が発表されました。応募件数は7,664件、そのうち採択されたのは2,031件でした。採択率は26.5%と、過去最低水準を記録しました。
過去の推移を見ると特に直近2回の採択率は26.4%、26.5%と大幅に低下しており、競争が激化していることがわかります。この結果から、採択されるためにはこれまで以上に工夫を凝らし、事業計画をしっかりと練り上げることが求められています。
業種別の採択傾向
業種別の採択率を見てみましょう。
以下の通りです。
採択件数の多い業種
業種ごとの採択件数TOP3です。かっこ内は全体に占める割合です。
- 製造業:866件(43.6%)
- 卸売業・小売業:270件(13.3%)
- 建設業:260件(12.8%)
採択件数では製造業が突出しており、全体の半数弱を占めています。
業種ごとの採択率ランキング
応募件数と採択件数を使って各業種の採択率のランキングをだしてみました。TOP3はこちらです。
- 製造業: 42.8%
- 運輸業・郵便業: 25.1%
- 情報通信業: 23.8%
製造業は採択率も突出しており、42.8%と高水準です。一方、運輸業・郵便業や情報通信業は25%前後でこれに続きます。その他の業種は多くが20~25%程度にとどまり、製造業以外では依然として厳しい競争環境が続いています。
不採択時の対応策と再申請のポイント
採択されなかった場合でも、再申請のチャンスがあります。以下のポイントを押さえて次の申請に備えましょう。
1. 審査結果のフィードバックを確認
事務局から提供される審査結果をしっかりと読み、不採択の理由を把握しましょう。改善点を明確にすることが次回の成功につながります。
2. 事業計画のブラッシュアップ
審査員が重視するのは、事業計画の具体性と実現可能性です。新たな市場での競争優位性を示すデータや根拠を加えることで、説得力を高めましょう。
3. 専門家のサポートを受ける
中小企業診断士や行政書士など、補助金申請の経験が豊富な専門家に相談するのがおすすめです。客観的な視点でアドバイスを受けることで、より精度の高い申請書を作成できます。
当社でも補助金申請支援を承っております。お気軽にご相談ください!
補正予算と今後の方向性
事業再構築補助金は第13回終了と発表されています。ただし、その後継として新たな補助金制度が設立されることが予定されています。
新制度の詳細や申請要件については今後の発表を注視する必要がありますが、中小企業やスタートアップの成長を支援する内容が引き継がれる見込みです。
事業再構築補助金以外の各種補助金の動向についても当ブログで逐一情報発信していこうと考えてます。
まとめ
第12回事業再構築補助金では採択率が大幅に低下し、競争の激化が浮き彫りとなりました。しかし、不採択時の対応策を講じて事業計画を改善すれば、再申請での採択を目指すことは可能です。
また、第13回公募が事業再構築補助金の最後のチャンスとなるため、応募を検討されている方は早めの準備を心がけましょう。