【第1回】なぜ今、福岡の中小企業にマーケティングが必要なのか?具体事例から学ぶ成功の秘訣
私は製造業、小売業、サービス業など、幅広い業種の経営者様と向き合い、事業成長のお手伝いをさせていただいています。その中で、常に経営者様から熱い信頼を寄せていただいているのが「集客」と「売上アップ」に関する相談です。
「インターネットの普及で客層が変わってきた」「従来の営業方法が通用しなくなってきた」「若い世代の取り込みができない」――。
こうした悩みを抱える経営者の方々に、私がまず最初にお伝えしているのが「マーケティング」の重要性です。
なぜ今、マーケティングが必要なのか?
デジタル化の波は、私たちの生活様式を大きく変えています。総務省の「令和5年版 情報通信白書」によると、スマートフォンの世帯保有率は前年比1.5ポイント増の90.7%に達し、各年齢層でインターネットの利用率が上昇しています。
このような環境変化の中で、お客様の購買行動も劇的に変化しています。店舗を訪れる前にスマートフォンで検索する、SNSで評判を確認する、オンラインで比較検討するなど、購買のプロセスが大きく様変わりしているのです。
従来型の営業や広告だけでは、もはやお客様にリーチすることが難しい時代となっています。
マーケティングって難しそう…そんな声にお答えして
「マーケティングって難しそう」「大企業がやるものでは?」よくこのような声をいただきます。
しかし、マーケティングの本質は至ってシンプルです。
「お客様の困りごとを理解し、最適な解決策を提供すること」これだけなのです。
ケーススタディ:老舗和菓子店の挑戦
福岡市博多区で創業50年を迎えた老舗和菓子店を例に、実際によくある課題とその解決方法についてご紹介します。
創業以来、職人の技術と厳選された材料にこだわり、多くの固定客を持つ老舗和菓子店。しかし、ここ数年は客層の高齢化が進み、売上の緩やかな減少に直面していました。
「うちの和菓子は味には自信があるんです。でも、若い人たちに伝える方法が分からなくて…」
これは、多くの老舗店が抱える共通の悩みです。
成功のポイント
- お客様を知る
既存客の声を丁寧に聞く、地域の特性を理解する、潜在的なニーズを探る - 強みを活かす
伝統や技術を大切にする、職人の想いを伝える、本物の価値を守る - 現代のニーズに合わせる
SNSでの効果的な発信、見た目や利便性の工夫、新しい楽しみ方の提案
明日から始められるマーケティング実践法
お客様の声を集める:
来店時の会話を記録する、アンケートを実施する、SNSでの反応をチェックする
自社の強みを書き出す:
他社と違う点は何か、お客様から喜ばれる点は何か、社員が誇りに思うことは何か
情報発信を始める:
Googleマイビジネスに登録する、SNSアカウントを開設する、定期的な投稿を始める
まとめ:成功への第一歩
マーケティングは、決して難しいものではありません。大切なのは、「お客様目線」で考え、一歩ずつ実践していくことです。
次回は「効果的な販促術」について、具体的な方法をご紹介します。
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