二次筆記試験合格発表から独立までの軌跡②
今年も残すところあと数日となりました。
今年は皆様にとってどんな年だったでしょうか?
私は本当に激動の1年でした。
人生で一番激動だったと言っても過言では無いと思います。
本日は前回のブログの続きで、そんな激動の1年を少しだけ振り返るような内容の記事となってます。
実務補習15日コースが終わったのが3/14、そこから曲がりなりにも独立をしたのが7/28で、それまで約4ヶ月間。
実務補習が終わって診断士になるために、あとは登録待ち!というところから、どのように独立まで漕ぎ着けたかを書きたいと思います。
ただ、今回はあまり混み入った記述はできないかと思いますが、流れとしては書いていきたいなと。
中小企業診断士として独立を検討している方や副業したいけど仕事ってどうすれば獲得できるんだろ?って方の参考に少しでもなれば幸いです。
実務補習〜初仕事
実務補習が終わってからは本業が忙しくあまり診断士の活動はできていませんでした。
3月は本業だった携帯販売業の繁忙期なのです。
ただその中でも、実務補習時の指導員のお話などから、診断士では補助金の仕事が一般的らしい・・・というのは感じていました。
ただ一口に「補助金の仕事」と言ってもどうやって自分で受注するの?どこで仕事見つけるの?というのは五里霧中で、何をすればいいかもわからない状況。
そもそも補助金の仕事が入ったところで、自分達が何をするかもわかっていないですからね。
とりあえずは本業の合間を縫って補助金についていろいろ情報収集を行なってました。
それとは別に情報収集だけしててもしょうがないなと思って、今の自分にできることとして友達で個人事業主やってる人に積極的に会ったり、近くの商工会議所や商工会回ったり、SNSで個人事業主の方や診断士活動されてる方を積極的にフォローしたりということをやってました。
これが仕事につながったかというと、あまりつながってはいません。。。
ただSNSでの繋がりや、この時期に会った友人などは今でもかけがえないのないご縁にはなっています。
即効性はないかもしれませんが、長い目で見たときに大切な資産にはなっているだろうな、とは感じています。
商工会議所巡りについては、登録したばかりで自分が何もできない状態で回っても仕方なかったかなというのが正直な感想です。
何か一つでもできることが会った上でそれを武器に(武器になるかは別にして)、一点突破する方が良かったかなと思ってます。
そんなときに実務補習の同じ班だった方から、補助金の仕事の相談がきました。
その方は独立されてるわけではないんですが、
「友人から補助金の申請について相談があったので引き受けようと思っているが、わからないことが多いので一緒にやらないか?」
とのこと。
実務補習のときから「独立したいんです!」というアピールしまくっていたので、それで声をかけてくれたのかと思います。
自己主張って大事ですよね。
初仕事
初仕事は事業再構築補助金の申請支援です。
先方はそのパートナー診断士の友人の方で事業もまだ固まっていなかったので伴走支援の形で約3ヶ月かけて新事業検討から事業計画の策定を行い、申請まで支援しました。
ただ、2人とも実務経験のない診断士で補助金申請のノウハウも何もありません。
一から自分達で公募要領を読み込み、採択事例を研究してのサポートだったので非常に大変でした。
ただその分、密にクライアント様とやりとりができたので初仕事とはいえ、かなりの経験が積めたと思います。
新人診断士の補助金の仕事でありがちな単純な計画書作成代行ではなかったのはある意味でよかったかもしれません。
しかもそのクライアントさんからは継続的に別の事業者様を紹介をいただいております。
この初仕事以来、「ご縁って大事だなぁ」とより思うようになりましたね。
固定収入
補助金の仕事をメインに診断士活動をしつつ、5月にある転機が訪れます。
協会経由でとある公的機関の窓口業務の募集がありました。
「なんの経験もないし自分には無理だろうな・・・」
とは思ってはいたものの、ダメ元で応募しました。
複数の機関からの募集だったんですが、片道2時間以内の距離であれば「行ける!」と判断してほぼ全ての機関に◯を付けたのを覚えてます。
するとなんと!2つの機関から連絡が。
断る理由は全くないので簡単な面接の上、お引き受けさせていただくこととなりました。
これが独立するにあたっての大きな転機です。
この仕事がきっかけで固定収入の目処が立った(期間限定ですが)私は思い切って現職を退職することにしました。
独立
独身で地方在住なので私は固定費が安いです。
後ろ盾もあまり無い中で、えいやっと独立できた理由としてこれが大きいのかなと思ってます。
ただかなり悩みました。
悩んだというのは、独立するかどうかということではなく、いつ独立するか?つまりタイミングについては相当悩みました。
総収入的には本業の収入がある状況で、診断士を副業とやっていた方が明らかに良かったからです。
独立すると当然に本業の固定収入はなくなります。
診断士の収入だけでもなんとかやってはいけそうでしたが、無理をすれば本業と並行してできる中で「リスクを負ってまで今独立するべきか?」というのは何度も反芻しました。
ただ、こんな駆け出しの私もで曲がりなりに仕事ができている今の現状というのは、診断士の仕事は拡大傾向にあって、SWOT分析でいうところの「機会(opportunity)」だ!イケる!この機会を逃す方が勿体無い!と思い、決断した次第です。
今思うとそのときの考えや決断は間違ってなくて、独立するタイミングとしてはとても絶妙だったなぁと改めて感じてます。
独立して良かったこと
良かったことは時間的なゆとりと診断士活動のこと以外考えなくてよくなったことです。
それまでは本業と診断士活動とどちらも並行してやらなくちゃいけなくて、脳のリソースを分配して使っていたのでけっこうストレスはありました。
独立してからは診断士のことしか考えなくて良くなったので
また時間も一日拘束されて稼働する日は前職に比べて減ったので時間的なゆとりもできました。
独立して良くなかったこと
本業+診断士収入のときに比べると収入は減ってます。
また安定度という面でも、固定収入はあるものの波が大きいのは事実。
臨時収入があると金銭感覚が少しおかしくなるので注意が必要ですね。(主に食費と交際費)
ただ総じてですが、良くなかった(悪かった)ことはほとんどありません。
上記のデメリットも敢えて挙げるとすればという感じです。
収入は減ったと言っても、まだ1年目だから当然でしょうし、ここから経験を積んでもっと稼げるようになりたいなとは思ってます。
最後に
やはりなかなか詳細に具体的には書けませんでした。
正直私はいろいろ営業したわけではないですし、努力もそこそこで偶々運が良かっただけな気もします。
ただ、動くべきところはきっちり動けたなと印象で、致命的なミス(行動に対して)はなかったかな?と思います。
中小企業診断士として独立するかどうか?
で迷っている人は多いと思います。
家族の有無や現職の年収、置かれた環境によって様々なので私がアドバイスできることはないとは思ってますが、一つだけ言えることがあるとすれば、
コロナ禍によって困っている中小企業が多いのは事実ですし、診断士の需要や活動の場は間違いなく広がっています。
これは駆け出しの私でさえ、実務に携わっていてひしひしと感じます。
独立するしないに関わらず、診断士の活躍のフィールドは間違いなく広がっているので有資格者のかたには是非ともその資格を生かして欲しいなと思う今日この頃です。
それでは今日はこの辺で。
今年の更新はこれが最後になるかと思います。
皆様、良いお年をお過ごしください!
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